こ と ば

つぅ〜な話 西原式育児の実践と検証
「何やオマエ、どこの組のもんじゃ?!むかっ
「すんませんアニキ、今日からお世話になります…」
とか言ってんだろうなー、的、新生児頃の、息子と梅蔵ちゃんのツーショットドキドキ

今回は、観念的な話を取り留めなくぶちぶち。

息子・2歳。
ずいぶんことばが出てきました。
最初単語の連発だったのが、主語がつき助詞がつき目的語が加わり…。
いやあ、文節になってきたなあ、と感心しきり。
早くもなく、遅くもなく、まずまず良いペースだなあと思ってます。
ことばがあんまり早いのは、東洋医学的にも良くないそうです。
「病気のデパート」うちのダンナは、1歳の誕生日には普通にしゃべっていた(!!)そうですが、「かわいそうに、よっぽどつらかったんだね」と東洋医学の人に言われておりました汗
(うちのダンナの誕生秘話は謎が多いというか、非科学的なんだよねー。いつか解明してやりたい…。)
遅い分には別に問題ないんだろうけど、あんまり遅くてもね、ワタクシのガラスの心臓がね?

息子がことばを話すようになってすごく感じるのは、「この世の人になってきたなあ〜!」ということです。
赤ちゃん、ってね、半分「あの世の人」だと思うんですよね。
意思の疎通にことばが要らない、というか。

動物ってそうですよね。
飼っている人にはわかると思うんだけど。
飼い主の言っていることは全部わかっているけど、特に言葉で分かっているわけではない、という。
すべてことばでしか考えない我々には理解できない世界かもしれないけど。

よくね、私の大キライな唯物論的科学のエライエライ博士なんかが、
「赤ちゃんは物体」みたいなこと言うじゃないですか。
ふざけんな、オマエちゃんと見たんか、っちゅーの。
「証明できなきゃすべて無」みたいな、すごく上から目線なやつら。
だから病気も何一つ治せなくて、何でもステロイドのお世話になっちゃうんだよ。
ちょっと前は、「動物には感情がない」なんて説がまかり通っててね、「感情があることを目に見えるように証明できないから、結果感情がない」なんて、とんでもない暴論だよね。

「赤ちゃんはお母さんと一体」という説も嫌い。
お母さんと自分は違うと認識するから自我が芽生える、なんて、それこそ赤ちゃんから、私は母と一体です、ってインタビューできたんですかね?
自我なんて、腹にいる頃からありますよ。
明らかに母とは違う魂を持った、別格の人間ですよ。
ただ、思うように動けない、というだけで。

息子生後2ヶ月、子供と2人きりでリビングに残された時、
「さあ、これからどうしよう」と困ってました。
あやし方がね、わかんないの!
寝てるときはいいの、乳飲んでるときもいいの、乳でもない、寝てもいない、そのほかの時間は、どうすればいいのかと。
(だからなるべく長く乳を飲んでもらうよう、めちゃくちゃがんばりました〜ムムム
童謡なんかはこっぱずかしくて歌えないし(今は大声で歌えるっ)、子守唄は自分が眠くなっちゃうし。
しょうがないから、マイケルジャクソンのブルーレイ「This is it」をかけてですな、歌いながら「ふぉー!!」とか言って踊ったんですわー走る人はいそこ、想像しないパー
そしたらうちの息子、ケタケタ声を上げて笑うんですよ。
この頃の赤ちゃんの笑いはただの反射で、ろくすっぽ目も見えないなんていわれるけど、明らかに「新生児微笑」なんかじゃなんですよ。マイケルであやされてやんの、うちの息子。
それからね、ガラガラも顔の周りで振ったんですけど、目で追って笑うの、1時間とか!!
1時間ガラガラ振るのって、正直キツいっすよ、奥さんなく
電動メリーにしてみたけど、電動はすぐ飽きちゃって泣くのよね。「対人」が分かっている証拠だと思う。

生後4ヶ月に入ってすぐ、ベビーマッサージでシャバデビューを果たしたとき、雑談タイムで、「もう毎日ホントタイヘンでね、オマエ、も一回腹に帰れって感じー」と話したら、それまでゴキゲンだった息子が突然火がついたように泣き出しまして、「あーあ、怒っちゃったよー?」って助産師さんに言われました。
聞いているのよねー、あせったな、あのときは。

今まで意識しないで、こういう「言葉を介さない関係」が当たり前になってたんだけど。
最近息子がことばをゲットしてから、今まで通じてたことが、ちょっと考えたり、一瞬通じなくなったりするんですよ。
「大きい、小さい」とか、それが「クレヨン」である、とか、今まで特に考えなくてもわかっていたはずなのに、ことばを獲得してから、ちょっと戸惑ってるというか、改めてことばで世界を再構築しているような、そんな風に見えるんですね。

今までは、特に考えないでも、全部分かっていたんでしょうね。
そういう意味で、赤ちゃんは「超人=あの世の人」だと思うんですよ。
改めて、赤ちゃんてすごいなあー!

そういう赤ちゃんの時代を「動かないから物体」なんて扱いをしていると、それなりの人間になっちゃうんじゃないかしらね?
だからといって、特に早期教育せねば、ってことでもないとは思うんだけど。
寝たきりでもね、ちゃんと別格の、一個の人間として扱っていれば、子供がことばを獲得したとき一瞬惑うかもしれないけど、「この世の人」になるベースがちゃんとできているので、移行がスムーズなんじゃないかな、と思うですよ。
…できてるかな?うちの息子あせる

今思うと、赤ちゃんの「泣き」って、本当は全部分かっていて何でもできるのに、どうにもカラダが動かない、そういう「泣き」なんじゃなかったのかなー、なんて思います。
だから、少しずつ動けるようになると、訳の分からない「泣き」は減ってくるの。
どうして神様が、人間の初期に、そんなに不自由なつくりにしたのかはわからないけど。
きっと「できる」ということが最高のモチベーションだから、あえてゼロからスタートさせるのかも。

人間が、動けるようになったり、ことばを獲得したりすることは、ものすごい上昇エネルギーなんですね。

ソレを思えば、人間どんな逆境でもがんばれる、ハズだ。