育てのばあば

つぅ〜な話 西原式育児の実践と検証
うちの息子には、「育てのばあば」がいます。
いわゆる、「ヘルパーさん」。
息子の子守に、生後2ヶ月から週に2回、6ヶ月を過ぎてからは週に1回、2歳を過ぎた今でも来てもらってます。

「あらまあ、優雅な。ひょっとしてお金持ちさんかしら?」
と思うなかれ。
これは、出産前に助産院で教えて頂いた、生協の互助システムなんですよ。
「プチトマトの会」といってね、生協の活動員に登録している方が来てくださるシステムなんですけど、1時間700円、間を生協が1円も抜かない、いわゆる「取っ払い」なんですね。
やってくださる方々はボランティア感覚で、資格とかはもちろんないんですけど、みなさん本当に良い方々ばかりで、しかも業界最安値!これ以上安いヘルパーはいない、と断言できると思う。

一回につき3時間、一日2100円ですが、これほど価値のある2100円はない、と思ってます。
産後のあの、半狂乱な毎日を乗り越えられたのも、この人に預け、仕事をしたり家事をしたり、余った時間は本屋へ行ったり、近くのマクドで本を読んだりして自分の時間を持てたおかげなんです。
子供もね、泣いてもわめいても、最低3時間は強制的に母がいない、という状態に置かれてね、慣れたというか、うちの息子の母離れの良さ、人見知りのなさは、すべてこの方の功労です。

考えてみれば、2DKに母子ひとりぽっち、すべて子育ては母のみで、子も頼るのは母のみ、昔のように大家族でいろんな人が育てるということが少ない、現代の子育てほど過酷な子育てはないんですよね。
個人主義でお金がすべての現代だからこそ核家族には必須、このシステムを知らないのは子育ての80パーセントを損している、と思う。
必要経費ってやつ。おカネの賢い使い方、ってもんですよ。

子育てに際して、そもそも「ヘルパー」にアンテナがある、ってところに不思議に思う方もいらっしゃいますよね。
私には「不妊」という長い準備期間がありまして、その間色んな本を読みまくりました。
当然「西原医学」の本も熟読し、結果今があるわけですから、不妊も無意味ではなかったんですね。
その中で、横森理香著「おしゃれマタニティ産後編」という本がありまして。
内容は、自分の妊娠・出産経験をエッセイにしたものですが、まあ、色々賛否両論というか、私的にはそこまで教えてくれてありがとう、って感じかな。
この方もいわゆる高齢出産なのですが、大きな子宮筋腫を抱えての出産だったらしいです。(いとしの筋腫ちゃん、という著書があるくらい…)
マタニティ期間は妊婦を最大限楽しみまくり、産院もフリースタイルで産めるところを探し、無事出産したものの、あまりにもタイヘンな「産後」に、これは世間の人にお知らせせねば!と産後編を書いたのだそうです。
この著者のスタンスとしては、「私はピラティスもやりベリーダンスもやり、こんなに色々がんばっているのに、この私が産後腰が立たないほど、サボテンの花が咲いたような痔になるほど出産はタイヘンなのだから、私より楽な人がいるはずがない!」と言っているようで。
私も脅されたようでちょっと怖くなったりしたけど(サボテンの花様痔について小一時間…ムムム)、実際産んでみて、いや、そこまでダメージ大きい人はそんなにいないし、まあでも「最低そこまでの覚悟は必要」と教えてくれた、という面で、読んでよかったな、と。

その中で、この著者は、あまりにも産後がタイヘンだったので、ベビーシッターを雇ったのだそうです。
これが、本当に助かった、と書いてありまして、その後どんどんエスカレートして、1日8時間とか預けっぱなしで、自分はピラティスやったりベリーダンスやったりして、それもどうだろう?って思ったりしたんですけど、最低限そこまで「覚悟」が必要ならば、産まれる前今のうちにシッターを探しておかねば!と私も思ったわけです。
そういう意味で有用な本。興味のある方はご一読。

うちにきてくれるヘルパーさんは本当によい方で、うちの特殊(?)な育児法にも理解を示してくれて、今では息子が大好き!なばあば。
「今日ばあばが来るよ」というと、専用のバスのカバンを持って玄関で待ってます♪
もう、ヤメ時が分からない…というか、やめたくない。
本当はそんなに長い間、あんましよくないらしいんだけど、できるかぎり来て欲しい!
だけど今日来ていただいた時、初めて「ママ一緒に〜!!」って泣いたんだよね…汗
最近葬式とか色々重なってかまってなかったせいか、昨日ガチで怒られたのを根に持っているのか、それともそういう年頃なのか。めんどくさいモードになってきやがった…ウキャー!

うちのヘルパーさんを見て、友達が最近、同じプチトマトを頼んだらしいです。
彼女は子守ではなく、部屋のかたづけに。
そうだよね、子供にひっつかれてたら、掃除もできないよね。危ないし…。

こういう子育ての現実、世間サマはきっと知らないんだろうなー。