味覚は内臓から造られる

つぅ〜な話 西原式育児の実践と検証
とにかくタイヤ好きな息子が、4ヶ月ほど前にとうとう、バランスバイクデビューを果たしました晴れ
今流行りの多機能三輪車は、大きくて邪魔とか、だからといって自転車が乗れるようになるわけじゃなし、とか、実に「私らしい」理由で買ってもらえなかったうちの息子、やっと手に入れたマイ自転車への情熱はハンパなくえ゛!、今やすっかりバランスバイクの達人ですグッド!
すれ違う人がみんな目を丸くするほどの「超速」。
男子はね、とにかく早くて高くて大きいのがいいのよね。
やーねームムム
これほど彼が乗りこなせるのは、彼の世界は善で溢れているから、不必要な「怖れ」がないことと、自分で自分の体を完全に制御できているから、なんだろうなあと思います。

「味覚は内臓から造られる」
東洋医学などでよく言われることですが、本当にそうなんだなあと、最近すごく感じております。
またひとつ、自分の中の思い込みが減ったような。

2歳半を過ぎて、色々食べ物を解禁してはおりますが、
食べられるようになる食材って、1ヶ月に一品目増、くらい?w
それも、ほーんのちょっと、です。
リンゴが食べられるようになったあ!わーすごい!
でも1日10分の1玉ね、とか。
イチゴも4粒限界ね、とか。
(そう、今まで食べられなかったのです!)
いまや離乳食の代名詞、みんな大好きバナナは、未だに食べられない。
食感かなあ?
今は乾燥フルーツが大好きです。(もちろん無糖)
乾燥パインとか、めっちゃしつこーく噛んで食べているので、常に頬の内側に血マメができてたりします汗
いや、そこ食うとこじゃないからパー

ミルク粥は今でも主食。
息子のミルク粥は結構な濃度ですあせる
一食に300ml分入ってる汗
色々模索してこの量に落ち着いたんだけど。
「いやそれ、甘すぎるでしょ!」と思うでしょ、お客さん。
うん、私もそう思うパー
味覚がおかしくなるかな〜、とビクビクしつつ。
ところがね、うちの息子、甘いもの食べないんですよ。
正確には、白砂糖系の甘さを嫌う、というか。
お魚大好き!特に塩焼きラブドキドキ
でも甘辛く煮付けた煮魚は食べないの。
この間、よその子供に、すごーく丁寧に作られた手作りプリンを一口食べさせられたんだけど、泣くほど不味かったらしい。
お腹を叩いて、「お腹が痛くなる!」って。
そこ、「お腹が痛い!」んじゃないんだ?へえぇ〜目
キューピーのアレルギーフリーお菓子で「ひえりんぐ」という商品があって、一時期すごく好きで食べてたんだけど、ほとんど同じ味付けの「あわぼうる」は、食べないの。
食べたことある人ならわかると思うんだけど、どちらもほとんど味のしない商品なんですよね。
ひえはいいけど、あわはイヤなんだ?へえぇ〜!!

つまり、親の私が発見したことは、彼の味覚は、彼の腸にすごく忠実だということです。
「食べられるもの」「消化できるもの」だけ「美味しい」と感じる。
量も、ほんのちょっと、食べ過ぎるということがない。
食べないと大抵のお母さんは「もっと食べてよ〜」とやきもきするでしょうけど(私も含めて)、自分が消化できる量だけしか食べようとしない。
よく、体が変われば味覚が変わるなんていいますが、口から入ってくるものだけが味覚に影響するのではなく、実は味覚は、内臓の状態がすごく影響するという、いい例じゃないかと思うんですよ。
幼児にとって母乳やミルクは、味が問題なんじゃなくて、しっかり食べ物を消化できる内臓を造るために必要な食事であり、母乳やミルクの量が充分に足りて初めて、普通の食べ物をなんでも消化できる体になり、そうして初めて何でも食べて美味しいと感じるようになるんじゃないか。
「味覚による脳への刺激」論がいかにとんちんかんな思い込みであることか、がよくわかる話だなあと思うです。
むしろムダに口から味覚を入れちゃうと、その辺の本能が狂っちゃう気がする。
離乳食用のボーロって食べたことあります?
子供用だから味が抑えてあるなんて思いがちだけど、ビックリするほど甘いっすよあんぐり
そしゃそうだ、企業側もリピーターが欲しいもんね、子供の健康なんて二の次だよね。

私もなんとなく「ミルクはもうやめなきゃ」と何の根拠もなくアタマの片隅で思っていたのですけど、ある事件がキッカケで、やめようと思わなくなりました。
もうさすがにやめないか、という話になって、一日旅行をしたとき、朝から普通の食事だけにしてみたことがあったんです。
そしたら夜にはもう、落ち着かなくて荒れて暴れ気味で、おっぱいからは離れないし、とりあえずファミレスに入って急いでミルク粥を突っ込んだら、ストーンと落ち着いて、笑顔ないつもの息子に戻り、満ち満ちた顔で車の中ですやすやと眠ってしまったのでした。
なるほど!単に「飢餓状態」だったのか、と!
こんなにご飯を食べるのに、おっぱいは別腹なのよね、とはよく聞く話ですが、要するにご飯は「味見」であって、腸の未熟な彼らにとっては、エネルギーに変換できる主食ではないんですね。
断乳するとものすごく食べるようになる、というのもよく聞きますが、それほどまでに食べないと、普通のご飯では変換されるエネルギーが足りないんでしょう。
それでなくても未熟なのに、すごーく腸には負担だろうなあ。
2歳や3歳じゃ、まだまだ充分に噛めないだろうし。
なんてったって大人より12本も奥歯が少ないからねえ。
それでなくても、奥歯の生え揃わないうちからの離乳食は、単に「お腹に溜まる快感」を覚えるだけで、丸呑みを教えちゃうし。
飢餓状態でお腹が苦しい…、言葉も未熟な彼らがその不快を伝えるには、行動の異変という手段しかないかもしれない。
5、6歳くらいにはやっと食べるようになったとか食べる量が落ち着いたとかもよく聞く話で、西原医師のいう「人間の哺乳期間は5歳」という話とも、妙に一致するわけです。
もちろん腸が完成する期間は個人差がありますから、皆が一様にというわけではないでしょうけど、うちの息子の場合は、やっぱり5歳くらいまでは母乳・ミルクはやめたくないなあと思うです。
そのためには、私も「母ヂカラ」を保つ努力を怠らないようにせねばDASH!

うちの息子に普通にご飯だけを食べさせると、直後に「おっぱい!」になりがちなのですが、ミルク粥も食べさせると、まずおっぱいの要求はありません。
ミルクは、足りない部分の代用になるんだな、やっぱり。
ミルクについて色々な批判も聞きますが、背に腹は変えられないというかね、ものすごく飢えている人から、「これは無農薬じゃないから」と言って食べ物を取り上げるようなものだと思うんですよね。
もちろん完母が理想とは思いますが、そこまで補える母は現代では少ないでしょうから、現実優先です。
西原医師も「今のミルクは良くできているから大丈夫」とおっしゃるし。
実際、友達の子供で、ミルクがどれほど彼を救ったかを目の当たりにしているので。
彼はたくさんミルクを飲んでいますが、とても落ち着いています。
原理主義もいいけれど、木を見て森を見ない、にはならないようにしないと、です。

人間の本能、ってすごい。
子供の本能に逆らわなければ、もしかして育児の苦労はほとんどなくなるんじゃないだろうか。
うちの息子は、本当に固形物を飲み込まないヤツだったので、誤飲が一切ありませんでした。
だから私は、小さいものを隠すという苦労をほとんど知らない…。
離乳食始めても、食べさせるのが誰よりも大変。ちょっとでも固形だとハデに吐き散らかしてましたからあせる
でもその「ノドの違和感」って、実はとても大切な、もって生まれた本能だったんだなあと、今振り返ると思うんです。
よく、「一口30回噛みなさい」って言いますが、そりゃママが怖い顔で目の前に鎮座していたら噛むフリをするでしょうけど、なんで噛まなきゃダメなのか身をもってわからなければ、その場限りになってしまう。
ノドを通る固形物の違和感を感じて、ちゃんと噛まないとお腹が痛くなることを感じて、初めて良く噛むようになる。
そして良く噛むことは、体の、腸の健康にとって一番大事なことです。
そういう本能がちゃんと働いていれば、消化できないほどたくさん食べることもないんじゃないかしら。
今食べなきゃ損、とか思わないしね、子供は。(食べ放題の私みたいにさ…ガクリ

なんとなく、今世間でやられている育児は、大人の思い込み優先で、人間の本能を信用してない、つまり子供を信用していない育児なんじゃないだろうか、そんな風に最近感じてます。

で、まだまだこの話は続きます。
さあ、いつ息子の自転車画像と結びつくのかっ!?