面白い人間が育つ素地

つぅ〜な話 西原式育児の実践と検証
おわぁぁぁ((((((ノ゚?゚)ノなんの心霊現象でしょう?!
公園のお砂場にて、息子に顔を作れとむちゃぶりされ、ワタクシがヤケクソで作った作品でございますいー
当然この下には、息子の要望によりリアルなおっぱいが付いておりますが、公序良俗に反しますので割愛。
公園中の子供達が集まってきて「俺らも作るぞ!」とやり始めたので、お砂場はデスマスクだらけの心霊スポットに…ドクロ
しかし、彼らの作る顔は、潰れたジェイソンマスクみたいでね、鼻とかもうどうやってつけたらいいかすらわからないし、全く立体には作れないんです。
そういう年齢に達していない、というより、普段3次元の世界に生きていないんじゃないかなと思ったりして。
今、芸大の学生ですら、頭部を作らせると、目の真横に耳をつけるんだそうです。
テレビと、今の学校教育なのかな。
ペーパー重視で、実際に触れる体験や観察が、圧倒的に足りないんでしょうね。

私は東京『都下』といわれる、東京の隅っこに住んでおります。
住み始めて10年くらいになるかなあ。
なんでってアンタ、犬の飼える物件を探して沿線を下ってったら、この辺しかなかったっちゅーオチですがなw
最初は都落ちくらいに思ってたんですが(失礼)、これがわりと快適でして、都心から離れている故に何でも近場で揃ってるし、東京人が遊びに来るような大きな施設も全部近所だし、電車だって始発だから絶対に座れる。
仕事柄、宅急便をよく使うのですが、車で5分の所に大きなセンターがあるから、午前1時までに持っていけばその日の午前中に都内に着いちゃうんですよ。中途半端に都心に近いより、ずっと締め切りが延びるでやんの。
引っ越した当初はもの珍しくて楽しくて、犬連れであちこち行きまくってたら、車の走行距離が1年で6万キロを越えたという汗

「偶然は必然」でね、もしあの時この地に引越しを決断してなかったら、会えてなかった、人生を大きく左右するような出会いや事柄がここにはもう、たっくさんあります。
子供を産むのに散々世話になった助産院やその仲間達然り、息子の幼稚園もココに引っ越してなかったら巡り合えなかったな。
その他モロモロ…、ダンナに至っては命拾いしてるし。(シャレにならんあせる

最近お知り合いになった86歳の女医さんが、ご夫婦共このあたりのご出身で、色々話してくださいました。
この辺りは、面白いというか型にはまらないというか、別に有名人じゃなくても偉業な人が多い。
この女医さん自身も、相当〜に面白い方なのですけど‧[]‧
この辺りは昔、問屋街で、養蚕業も盛ん、かなり裕福な土地柄だったらしいです。
だから、子供は好きなことを好きにさせてもらえた。
それは環境もそうだし金銭的余裕でもあるだろうし。
今は問屋街はすっかり廃れ、お店もほとんど残っていません。
なんで廃れたか、原因は、「みんな跡継ぎがいないから」。
子供達が好きなことやって成就して、みーんな出ていっちゃったんですな。
別に経済的に困窮して、というわけでないのがまた、面白いところです。

教育ってなんだろう、そもそも必要なんだろうか。
最近すごく考えさせられます。
教育って、どうしても「こうなって欲しい」という大人の恣意が入ってくるから、放っておけば身につけていく感性を曲げてしまっている可能性もある。
特に四六時中一緒にいるのはどうしても母である私ですから、私の影響がないようにするほうが難しい。

例えば、うちの息子は、色の名前の正答率が、最近までとても低かったんです。
「お前、ちゃんと見えてるか?」とダンナが心配するくらい。
でも、最近気づいたんです、彼は色を「6原色」で判断していないんだって。
青は青でも、水色っぽい青とか緑っぽい青とか黄色っぽい青とか、私たち大人は無意識に先入観で青の領域を勝手に線引きしてしまっているのだけど、彼にとっては、これが青なのかどうなのか、判断に迷うんです。
ある日ふと、「これは青でも、水色だね」と言ったらすごく納得して、それから「水色」が言えるようになった。
これ、怖い話ですよね。
これが「英才教育」だったら、大人の判断する青を青と言えなかったら0点、劣等生ですよ。
とても有名幼稚園なんて入れまっちぇん。
そうやって大人の先入観で判断される「青」の基準を、無意識に叩き込まれていくわけです。

子供にとって、青は青じゃないし、赤は赤じゃない。
これが結構私にとっては衝撃的で、そんな思い込み、無意識に数え切れないほどやっているんだろうなー、こうやって子供の可能性を私が潰しているのね、って感じでもう(>_<)今更遅いんだけどさっ。
今でも、山吹色は黄色と言わず、「オレンジだよ!」とか言ったりして、反射的に否定しそうになる自分をあわてて抑えたりする。(慣れない…)

どこかの早期教育教材で、絵かきうたを教えて絵を描けるようにする、なんてのがありましたけど、まあきっとお受験対策なんだろうけど、あれも怖い話です。
一応デザインが仕事な私から言わせれば、危なげなく描けるようにはなるかもしれないけど、観察眼が1ミリも育たないと思う。
目の前にいるトンボを見てても、トンボはこうであるという思い込みが先行して、足の数が1本足りなくても全く気づかない、そんな人間にならないかな。

うちの家業はCG屋(コンピュータグラフィック)でね、さぞ専門的な知識と学校を出ているんだろうと思われるんですが、現実は全く逆です。ダンナは全く独学だし、私なんか元美容師だしさあせる
コンピュータの勉強なんか、全然必要ないんです。むしろ仕事で問われるのは、そのほかの部分。
うちにいる優秀なスタッフの一人は、最初ほとんどコンピュータをいじれなかったけれど、自然界や生き物に対する観察眼がずば抜けて高いんです。
彼は、学校から帰ってきたら、可愛がってたポニーが食卓に上ってた、という経験があるくらいの田舎育ちw
田舎だからたくさんの人に囲まれて育ったんだろうし、そうやって普段命とガチで向き合ってきたからこそ、自然と身についた能力なんでしょうね。
彼だったら、お砂場で超リアルな馬とか作って、子供達のヒーローになれるんだろうなあ。
私たちが彼を「学歴」で判断してたら、この出会いはなかったです。

実際コンピュータなんてね、ただの「エンピツと消しゴム」なんですよ。
それで何を作るか、何を書くか、が最も重要なんであって、エンピツを上手に持てるようになることはいつでもできるし誰でもできるし、どうでもいい。
「何を作るか」の部分は、センスであり経験であり社会性でありコミュニケーション能力であり、実生活で必要とされることと少しも変わらないんです。
ちょっとコンピュータが使えることより、何百倍も難しいスキルだと思います。

なのに、先に知識あり、が今の教育の現状。
良い学校に入るために、ひたすらどうでもいい知識まで詰め込んで、知識の集大成の大学へ行ったとして、さあその知識を活用してこれから考えましょう、と社会に放り出されても、今までの人生ですっかりインプット脳になりきっているので、何一つ自分じゃ考えられない人間になっている。
既成概念でがんじがらめ。
コンピュータを与えられたところで、じゃあ何をしましょうか?さっぱりわからない。
百歩譲って、学歴があれば企業に入れて食うに困らない親心だとしても、歴史をヒモ解くと、同じシステムは50年以上もったためしがないんです。
戦後何年なんだっけ、今?
「何ができますか」と問われて、「部長ならできます」という人が、今のシステムが崩壊したときに果たして一人で生きていけるでしょうか。

社会性やコミュニケーション能力は、どんな仕事でも必要です。
そう、例え母親業にでも。←耳が痛い話だウキャー!
子供時代は、その人生を生き抜くのに一番大切なスキルを身につける最も大事な時期。
なのに、そこを直視せず、塾に通わせ尻を叩いて表面の数字だけ取り繕うのは、果たして教育と呼べるのだろうか?
なんかこういうの、早期離乳食に通じるものがある気がするのは私だけかしら?

入園予定幼稚園の園長先生が先日家庭訪問にいらして、色々とお話したのですけど、大人が決めたことをただ有無を言わさずやらせるのではなく、自分でできた、発見したという小さな成功の積み重ねが、高い自己肯定感につながるんだと仰ってて、本当にその通りだと思いました。(だから特別なメソッドもバザーも何もないんだ、この幼稚園w)
ありふれた言葉ですが、分かって実行している教育者がどれだけいるでしょうか。
そういうことを、幼稚園に行くでも英才教育を受けるでもない昔の人達は、何もない自然の中で近所の子供達とお兄ちゃんも赤ちゃんも一緒になって遊んでいるうちに、自然と身につけてきたんでしょう。
そうやって子供達は酸いも甘いも自分で経験していって、私たち大人は、好きなことを好きなだけやれる環境をできるだけ提供してやる、これが一番理想の「教育環境」なのかなと。
妙な塾に多額の金をかけるんなら、ガレージ一個買い与えて車をイチからバラさせてみる、くらいの度胸が必要、ってことでしょうね〜。(もちろんその子が車に興味があるなら、の話ですけど)
そりゃ、何一つ紙に書ける肩書きができるわけじゃないけど、実際の経験から得る発見量はもう、ハンパないですよね。
興味があればどんな難しい本だって開く気になるしね。
子供を真に面白い人間に育てたいなら、世論に流されることなく、それができる度量が備わった親になれるかどうか、問題はそこだけなんでしょうな。
シリコンバレーはガレージから、だっけ?ちょっと違う?

というわけで、何世代か後のローマ法王は、もしかしたら日本人がなる可能性もあるんだそうですよ〜。
しかも東京『都下』出身のw
問屋を継がずにローマ法王…、良いか悪いかはわからないけど、トンスラはよく似合いそうだ☆