自走式になった日

だいぶお久しぶりになってしまいました。

みなさまお元気でお過ごしでしょうか?

アップがうっかり年末マジぎりぎりになってしまいました…。

色々書いてはいたんだけど、書いては消し書いては消し、という癖が出てしまい~。

 

唐突ではございますが。

我が家の小2、小6の坊主どもは、公立の小中一貫校に通っております。

狙ってそうなったわけではなくて。

かつてこの辺りは、巨大な団地が建ち、たくさんの人たちが住んで、小学校は3つもあり、東京のベットタウンとしてそれはそれは活況を呈した地帯でした。

しかしベッドタウンの宿命として、一斉にこの地域にやってきた人たちは一斉に子どもを産み、その子どもたちは一斉に巣立って、急激に増えた人口は急激に減って今はすっかり過疎化、子どもの声はほとんど聞こえなくなってしまいました、一応東京都なのに(笑)

生き残りを図るべく地域の方々が一丸になって、3つあった小学校は実質ひとつになり中学校と一貫にして、子どもたちの学校は地域連携校として再出発したのでした。

 

小中一貫校だから、普通の小学校と何が違うかというと、そんなに違いはわかりません。

時々合同でやる行事があったり、中学部が小学部低学年に読み聞かせをしてくれたり、あと給食室が小学部にしかないので、お昼になると週の半分は別校舎にいる中学生がぞろぞろ小学部の校舎にやってきて給食を食べています。中学生は元々あった中学校校舎と小学部校舎にふたつ教室を持っていて、ゼイタクにスペースを使っております(笑)もう意図しなくても最初からナチュラルソーシャルディスタンスだもんねww

 

小中一貫校なので、我が校の校長先生は当然、小学校の校長先生でもあり、中学校の校長先生でもあります。

今年度から新しい校長先生が赴任され、慣れ親しんだ前校長先生は栄転されてしまって少なからず保護者には動揺があったのですが、PTAで新しい校長先生と座談会を開催するという初の取り組みを試み、新しい校長先生の考えや思い、これからどのような方向へ特化していくのか、など腹を割ってお話し合うことができ、大変有意義でした。

実はこの手法は私が次男幼稚園時代に入手してきたものを小学校で実現させたものですが、学校と保護者の距離を縮めることにとても有効でした。

やはり子育ては学校と保護者の両輪がうまく回らなくてはお互いに不満や疑心暗鬼しか生まない、ボクシングでも相手との距離を縮めると戦いにならないそうですが、お互いの意思の疎通に苦労されている全国の悩める保護者やPTAの方々には是非お勧めしたいです。

ちなみに月イチで「親が勝手に保健室登校の会」というものも企画開催しています。

養護の先生と保護者がぶっちゃけた性の話をしまくっていて、一見エロおばちゃんの昼呑みの会みたいな盛り上がりなんですが(笑)、だんだん子どもが成長してくるとそれに伴って悩みの質も変わってきているのに、内容が内容なだけに相談するところも手段もないというのを、毎回みんなで話して笑い飛ばして、すっきりして帰ってくる、という趣旨の会です。

あまりに盛り上がるので、とうとう養護の先生が他の学校の養護の先生におススメしているらしいです(笑)

 

というわけで、公立にしては楽しい学校ライフを送っている我が家です。

ただこの学校は隣の学区ですこし遠く、うちの子どもたちは30分ほど歩いて通っているので、放課後の友達との過ごし方が課題。

なぜなら学校から帰ってきても近所に学校の友達が住んでいないからです。

たまたまうちは学区内に仕事場があるので、長男なんかは朝は家から学校へ行っても帰りは仕事場へ帰り、友達と遊ぶことができています。

仕事場が男子小学生のたまり場と化しておる…広くない玄関が男子の靴で埋め尽くされ、臭い(゚д゚)

 

問題は次男。

今のところクラスの半分ほどの人数が利用している学童へ行くことにより、放課後友達と遊ぶ、という環境を何とか確保できているものの、コイツもいずれ学童を退所するときがくる、その時どうするか?と1年生の頃から漠然と対策を考えていました。

次男同級生にはうち以外にも学区外の子どもが多く、長男と同じようにうちの仕事場で遊んで、というわけにいかないので、ハードルは長男より高いのが現状。

加えて、積極的な長男とは対照的な静かな次男、「友達がいない」と甚だ誤解を招く発言をするようなマイペースな男なので(過去記事参照w)、なかなか近未来の姿がつかみにくいのです。

 

先日、学童にお迎えに行った帰り、次男が車に乗り込むなり、

「今度の土曜日、Kちゃんの家に遊びに行っていい?」

(……はやる気持ちを抑えて)

「いいけど、約束したの?Kちゃんは良いって言ってるの?」

「うん、遊びに来てって。」

「じゃあKちゃんのお母さんに連絡とってみるね。」

 

あのね、そんなことアタリマエのご家庭にはわかってもらえないかもだけど、私的には、

赤 飯 を 炊 き た く な る ぐ ら い 

嬉しい案件でした!

初めて!自分で!友達の家に遊びに行く約束を取り付けてきた!!

やっと自走したーーーー!!

(この辺の話は次男幼稚園ママ友が一番よく共感してくれる、なんならママ友の方が涙にじませてくれたりする、そういう幼稚園~)

 

どうしても長男優先で、長男はいつもたくさんの友達と遊ぶ環境に連れていってやれてたんだけど、次男は抱っこひもに入れて連れていく扱いだったので、次男に対して同じ環境を提供することが難しいことに罪悪感を感じていたのでした。

幼稚園も小学校も遠いので、次男の友達を家に呼んで、ということはほとんどなかったんですね。ママ友とは濃密だったんだけど。

ある程度育つと、子どもによっては小学校にあがるくらいから、友達が命になる。

親は衣食住以外なんもできないんだな、と感じることが多くなる。

親がなんか言うよりは、友達や、親以外の大人の言うことの方が救いになったりする。

だから友達と学校以外でもつるめる環境がとても大事で、長男幼稚園の園長先生もそこを強く仰ってた。

友達と遊ぶなんてあたりまえにやってた昭和には理解できないんですが、今は子どもたちが遊ぶ環境も親が提供しないと難しい時代です。

それが良い悪いではなくて、勝手に遊んでも社会的にもスペース的にも大丈夫だった昭和とは色んな意味で状況も違うし、一概には語れない。

そんな中で長男界隈は、ママ友たちと協力して自走させてきたのです。

 

次男はKちゃんの家で2時間ほど遊ぶデビューを無事果たしました。

あまりにうれしかったので、

「今度うちでお兄ちゃん6年生たちが集まってクリスマスパーティをやるんですが、ご一緒にどうですか?」

とうっかり誘ってしまい、さらに他の仲良いお友達も誘って、総勢10人くらいのでっかいパーティになってしまいましたw

 

張り切って2台もケーキ焼いちゃったよ。


6年生組と2年生組に分かれてね、そりゃあもう家の中しっちゃかめっちゃかだけど、なんかすごい楽しくて、こういうのもお母ちゃんの醍醐味だよね、とヘルプに来てくれたママ友としっとりお茶を飲みながら暴れている子どもたちを眺めていたパーティでした。

 

 

通級のおかげか、ずいぶんしっかり自分の意見を言えるようになってきた次男。

感情を乗せず淡々と言うので、その場で終わり引きずりません。

うまいなあ…と、たいへんにコミュニケーションが下手だった自分の幼少時代と比べてしまいます。

まあ私の時代はそんなこと学ぶ方法もないし重要度も低かったもんね。

私もなんらかの特性があったはずなんだけど、フォーカスされず自力でジタバタしているうちに埋もれて感じなくなってしまったんだろうな。

特性なんてみんなあるよね。

自分らしく生きることにハードルの低い今の子どもたちの将来が、とても楽しみです。

 

↑自走長男。

6年生5人で初めて電車に乗ってしながわ水族館へ。

「あのさあ、中央線って、各駅停車なの?ずっと全部の駅に停まったんだけどさ。」

「(あ、それ言うの忘れた…)、中央線ってね、『快速』ってやつに乗るとね、なぜか各駅停車なのよ、『中央特快』ってやつに乗らないと急行にならんの。」

「……、クソがーーーー!!」

あの距離を各停で帰って来たのかそれはごくろうさまだw

という東京都下あるある地元ネタでした。

 

それでは皆様、良いお年を♡

来年はアップ忘れないように書きますんで、もしよかったらまた来てください(笑)