宿題問題!!
連日お暑うございます皆様、いかがお過ごしでしょうか。
お見舞い申し上げますことよ~
アレですよ、やたらめったらウナギが食べたくて仕方ない。
ウナギはこの季節の土用丑に食べるのが一般的ではありますが、ちゃんと理由がありまして、ウナギやタコなどの「巻き付きもの」は人体の命の源である「精」を強力に補充してくれる、とても優秀な食材なのです。
この時期の、暑くて暑くて血と同等に大切な身体の水を「汗」として消失してしまった屍寸前の体に、ウナギで精を補充することは大変理にかなっておるのです。
どこ産だろうが関係なく美味しく食えればいい私は、スーパーで買ってきたウナギに日本酒を垂らして時間を置き、グリルに入れて弱火で焼きます。
こうするとですね、お安いウナギでも柔らかくてふわふわなウナギにありつけますのよ♡
1シーズンに一回くらいはちゃんとしたウナギ屋さんで食べたりもするのですが、特に次男あたりから「おかわり!」とか言われるとこちらとしてもちょっと鼻血がたれるので、あまりお財布が痛まない方向でライフハックを会得していきたい。
ちなみにこの「精」をつける世界のトップランナーは、実はユンケルにも入っているという「タツノオトシゴ」だそうです。確かにシッポ巻いてるなあ…。
夏といえば、夏休み。
このクッソ暑いのに小刻みなナントカ宣言で、お子様がたの気を紛らわすこともできない全国のお母様がた、こちらもこころよりお見舞い申し上げます(;´Д`)
そして夏休みといえば、宿題ですねえ。
うちの子どもたちはなぜか毎年、自由研究をするのを楽しみにしておりまして。
特に長男が、アンタほんとにそれ作るつもり?な壮大な計画を立てては、本人の想像よりちょっとしぼんだ完成品を展示しているのが薄く面白かったりしてw
今年も大風呂敷を拡げては、結局何を作るか決めてないまま、帰省してしまった。間に合うのかしら~
次男は、長男ほど絵心があるわけではないのですが、例に漏れず工作や実験が大好き。
本で読んでどうしても作りたかった「光の3原色」の実験を、さすがにおひとりさまでは無理なので、お手伝い。
3色の発光ダイオードにボタン電池をつけて、アルミホイルを巻いたプラスチックカップに入れて色が白くなるのを見る実験なのですが、バラバラになるLEDとボタン電池をどうやってセッティングしてプレゼンするのか、頭を悩ませていたところ、こんなん作ってきた。
おおこれは素晴らしい案だ!お前もやるなあ~~
君のこういう発想力、大好きだ~~
長男様も5年生。さすがに宿題が増えてきました。
まーでもそうだよねー、そんな愚にもつかない、ゴビ砂漠をホウキで掃くような宿題が楽しいわけはないし、無理やりイヤイヤやらされていることって1ミリも身につくわけはないのでね、すぐ
「やりたくないんならやんなくていいよ」
と言ってしまう私。
でもそう言えば言うほど「やんなきゃダメなんだよ」と泣きながらやるんですよ、マジメだわあアンタ〜
人生で一番楽しいこの時期をゴビ砂漠労働で台無しにする方がもったいないじゃん。
それでなくてもすでに量子コンピュータが稼働しているこの現代にこの筆算ができることが必要な教育とはどうしても思えないし、私だって筆算なんかすっかり忘れてるけど昭和からうちにある計算機でなんとかなってるぜ?
「あんだけ毎日漢字書いてんのにテストで間違ってるんだよ、それ全く入ってないってことじゃんね?」
とママ友も言うw
「何かひとことを」
と、学期末の保護者会で促されましたので、このゴビ砂漠問題を投げてみました。するとしばらく考えた先生は帰りがけに、
と。
2学期から、それができる子は順次自由課題にするつもりだったらしいのですが、そこまで嫌なら前倒ししてみてもよい、と。
えーそんな融通が効くわけーマジかーー!
と大感激大感謝だったのですが、本人に伝えると何故か大泣きして、嫌だ!と。
何がそんなに嫌なのかと聞いたら、怒られる、と。
どうやら現状に不満を言うと怒られると思い込んでるらしい。
私が、今まで怒って何かをさせるということほとんどしてこなかったので、「怒られる」という行為が自分の何を指摘されているのか分からず、過度に反応しているようです。
人は「ありのまま」でいることを否定されることが一番、どう存在していいかわからなくなるそうです。
イコールそれが「評価」を運命づけられている現代の教育の姿なわけで。
「褒めて育てる」も一見イイコトのようで評価基準になるので、同じように存在の否定につながるわけですよ。
ほんでどうなったかというと。
ひとしきり泣いた後、
「わかった、明日先生にそれはしなくていいです、っで自分で伝える」
その時の先生の応対が、
「いや、2学期からみんなでやるつもりだから、試験的に翼くんがやってみてみんなができるかどうか試してみてくれないか?」
それだったらオッケーということで、あっさり丸く収まりました。さすがだなあ〜
自由が爆発しておりますw
ゴビ砂漠労働は、言うても20分くらいで終わるものなのですが、自由課題になったら余裕で3倍も4倍も時間がかかっているw
なんなら「きょうの宿題なんにしよう」とずっと考えているので、いきなり寝る前にカブトムシを獲りに行く日もあったり。
でも「楽しかった!」と本気で言っているので、この方が彼の血肉になることは確実でしょうね。
もちろんゴビ砂漠で点を取るタイプの子もいるので(むしろ私がそういう子どもだった、自由にやれ言われたら逃亡する)、そこは子どものタイプに合わせてフレキシブルに対応できるのが理想ですよね。
人数が多いと先生の負担も増えるからなかなかそういう個別対応は難しいでしょうけども。
大きな学校から転校してくる子の中には、あまり勉強をわかっていないまま見過ごされている子がいたりもして、そういう子たちは1年生の宿題を出してもらったりもしています。
このクラスの子どもたちは、ひとりひとりが違ったことをやっていても誰も気にしないし受け入れてくれる、と先生も助かっているそうです。
個人面談で宿題問題について、
「公立の学校でこういう対応をして頂けるなんて本当に光栄です」
と伝えたところ、
「いやいや、私の方が考え方を変えればいいだけの話なので。」
と言ってくださいまして、本当にびっくり貴重な先生です。体育会系の元花園ボーイなのに!
アツい先生で、個別対応で放課後生徒と将棋をさすような、ひとりひとりに真剣に取り組んでくださっている方なので、「学校に行きたくない」と思わせるのは一番辛いことだ、と思われるようです。
今年は学習指導要綱の10年に1度の改革があり、従来の暗記スキル中心の勉強から、討論や「自分はどう考えるか」を問われるやり方にガラっと変わったそうです。
例えば社会科で、「お米農家の跡継ぎ問題が深刻らしい」「日本のお米の消費量が下がっているらしい」というお題を投げて、さあ討論しましょう!という授業を実際にしているそうです。
教科書に答えなんかどこにも載っていない。
自分の考えとみんなの考えをあわせ、結論を導いていく。
私たちのころには考えもつかない授業で、本当にそんな時代になったんだなあ。
そんな中で、
「よし!みんなでお米パーティをしよう!!」
と言える長男が、誇らしいですw
幼稚園時代から自発的に動き、「みんなで考える」ということを当たり前のようにやってきた環境にあったからこそ出てくる発想なんじゃないかな。
こういうのは友達とめいっぱい遊んでコミュニケーションを取り日々を楽しんでないと身に付かないスキルなんだろうなと思うので、やっぱり放課後友達と遊ぶ権利を子どもから奪ってはイケナイ、と心底思うのでした。
次男様も1年生の1学期が終わり、個人面談がありました。
長男の時とは違ってクラスには15人「も」いるのですが、これが彼にはちょうど良い人数らしく、気張り過ぎることもなくいい感じで過ごせているようです。
なにより先生の話を聞いていると「彼らしく」ふるまえているようなので、担任の先生の「場作り」がとても上手なんだろうな、と。実際とても落ち着いたクラスのようです。
相変わらずマイペースなので、休み時間クラスのみんなが校庭で遊ぶことになっても、自分は教室でゆっくりしたい気分だと思えば、ちゃんとそう伝えてひとりで過ごしたりしているそうです。すげえなその勇気1割でいいから私にくれw
一日の時間割を見て力配分をあらかじめ考えるような子どもなのでw、気持ちにアップダウンがなく非常に「凪」です。
このくらいの年頃だと男の子はまだやんちゃな子がいたりして、成長の速い女子には脅威だったりするんだけど、ふと見ると、無害な男子がひとりいる。
あそこにいれば安全かも?
担任の先生が将来を心配するほど、うちの次男は学校ではモテているそうですww
というわけで近況でした。
公立学校の宿題問題って、結構あちこちで深刻な話を聞きます。
量が多い、つまらない、子どもがやりたがらない、学校や勉強が嫌いになるetc…
逆に「宿題なんて全く意味がない」と学校で丸ごとなくしてしまうところもあるそうです。
どちらが良い悪いというものでもないですが、その子その子にフィットした形であれば宿題もとても有意義なものになるんだろうなと思います。
その前に日本の教育システムが、人間らしく育てようという方向に変わってきているのがとてもうれしいです。
長男が成長する頃には、人間は好きなことを好きなだけやることが最も幸せで生産性も教育効果も高いことが周知され反映される社会になっているといいな。
ではではまた~~